本当のことが知りたいと、小さな頃から心の中で呟いていました。
その想いは、熱をもって私の身体の中でじっとしています。
そして、中心から広がる波紋のように、胎動しています。
それは、顕微鏡で細胞の形を目にした時に
「人の手に及ばないものこそ、本物の美しさをもっている」
と感じた気持ちとも重なって、今でも変わらずに身体の中で燃えています。
体内から発生するこの熱は、扱いを間違えると、自分の身を痛めるような厄介なもので、
自分の手を動かし、何かを作り続けることで、コントロールしてきました。
私の表現には、4つのプロセスがあります。
繊維を素材に制作すること、
展示空間を作品として発表すること、
衣服へと再構成すること、
自らまとい身体表現すること。
そうやって循環するサイクルの中で、
私は、「うまれ」や「祈り」、「生と死」について考えます。
日々の暮らしの中で私が認知する間も無く、
自分の細胞がうまれ、役目を果たして死んでいくこと。
私自身もそれらの細胞と同じように、
何かしらの役目を担って生き、いつの日か活動を終えます。
限られた時間の中でうまれる熱と共存しながら、
手を動かしてものをうみ、考え、披露し、
それをきっかけに人と出会うことまでを含めて、
自分の役目だと感じ、つくることを続けています。
“I want to know the truth” is what has echoed in my heart since my youth.
The feeling resides in my body, a being bearing heat.
It quickens the way a ripple spreads from the center.
It overlaps with my sensation, seeing the outlines of cells under a microscope, that
“what is beyond the limits of human control has a pure beauty,” and is still burning in my body to this day.
This heat created in my body is a difficult thing that, if treated incorrectly, could hurt me. I have restrained it through the use of my hands and through ceaseless creation.
My expression consists of four processes:
Creating with fibers as material,
Showing the exhibition space as a work,
Reconstructing it into clothes,
Wearing it to physically express myself.
In this cycle I see
“birth” and “prayer”, “life and death.”
In ordinary life, before I am aware of it, cells are born, fulfill their purpose, and die.
And I myself – just like these cells – live with some kind of purpose to fulfill, and someday I will reach the end.
I coexist with the heat, in limited time,
Using my hands to create, think and exhibit,
And including encounters throughout this process
I consider it to be my purpose, and I continue to create.