原始感覚美術祭2017−みのくちまつり
2014年に観客として訪れた原始感覚美術祭に、公募の若手枠で初めて参加する。長野県信濃大町の木崎湖畔に国内外よりアーティストが集い、滞在制作を行う。2017年より長期的な作品展示のスタイルから、3日間のお祭りスタイルに変化した。
西丸震哉記念館に滞在し、自転車で木崎湖を1周して海ノ口上諏訪神社の御神木であるスギの葉を毎日拾わせていただく。
線香の原材料にもなるスギの葉に透明度の高い赤い塗膜をつけ、炎を使ったパフォーマンスを行う。自分自身の身体を用いて表現を行う活動はここから始まった。
また、これより以前は繊維素材を購入し制作を行うばかりだったが、自然素材を収集し加工を行うことも初めてだった。
また、本芸術祭の企画であったピナ・バウシュバレエ団でソロダンサーを務めていたジャン・サスポータス氏の身体表現ワークショップを受講し、自分自身の身体を再発見・認識し、衝撃を受ける。
これらの出来事から〈素材研究〉〈インスタレーション〉〈コスチューム〉〈身体表現〉の領域を横断した作家活動を行うようになる。