WORKS : material research / fiber art / textile art / costume / performance
原始感覚美術祭2021 水のたまゆら
原始感覚美術祭2021 水のたまゆら

原始感覚美術祭2021 水のたまゆら

信濃公堂でのパフォーマンスの様子

水鎮めの儀の様子

本祭にて永井 朋生氏(パーカッショニスト)

実験躰ムダイ(舞踏)×鈴木彩花(ボディペイント)とコラボ [6:05~]

 

原始感覚美術祭2021 水のたまゆら

5年目の参加となる本芸術祭では、初めて本祭のメイン会場である信濃公堂にてパフォーマンスを行った。コラボした永井氏は自作した楽器や世界各地で出会った素材から音を見つけて、ソロパフォーマンスや楽曲提供などを行っており、2018年に原始感覚美術祭にて同じくパーカッショニストのファブリス・ボニー氏とセッションした公演は素晴らしいものだった。

絵描きの鈴木彩花さんによってボディペイントされた実験躰ムダイさんとは赤子と踊ることを実験されているようだった。

原始感覚美術祭の特徴とも言えるが、「その時その場で何が起きるか分からない」という状態でいることを大切にしているため、最低限のリハーサルしか行われなかった。尊敬する永井氏とのコラボへの緊張と、初対面のムダイさんと、公演中どう反応するかわからない赤子がいるという状況に、細い糸をピンと張ったようなとても研ぎ澄まされた感覚になった。

また、このお祭りが来年も無事に執り行われてほしいという想いを強く感じたことから、火おこしで生まれた火を湖に返したいと原始感覚美術祭の運営メンバーに伝え相談したところ、本祭が全て終わった後に「水鎮めの儀」を行うことになった。

蓮の葉の上で小さな火が波に揺られながらちらちらと動いている。

それまでの祭の盛り上がりとはうって変わって、祭のあとの美しい静けさをみんなで見つめた代え難い時間を過ごすことができた。