木崎湖畔にて滞在制作
湖が目の前にあるネムノキをお借りする
製作中の様子
木崎湖POWWOWキャンプ場で行われたイベントにてパフォーマンスを行う
原始感覚美術祭2019 水のうぶすな
原始感覚美術祭には3回目の参加となる2019年は、前年の反省を活かして大町にてしっかりと滞在制作を行い、素材の選定も環境に対して違和感が強くないものにした。
木崎湖畔で制作するにあたって、地元の方から了承をいただき、ネムノキをお借りして1週間木の上で繊維を織ったり結んだりしてコスチューム制作を行った。
木の上で長時間過ごした経験がなかったため、制作中の意識が普段と異なり刺激的な体験となった。
木の幹をアリが忙しそうに歩き回り、時々自分の身体の上も通っていく。風に揺れる葉っぱの音や湖の水際の音、その環境で生きている虫の声が常に聞こえていて、木の上に立っている自分の体幹を常に感じている。木漏れ日の光や湖水に反射して輝く光も、絶えずきらきらと降り注いでいる。草の匂いが心地よく、いつもより深呼吸で手を動かし続ける。
このように五感に刺激される制作環境は初めてで、心地よい環境で制作することは今後の自分にとって重要なのではないかと思うようになった。